数多ある古流剣術の中でも「北辰一刀流」は極めて重要且つ研究価値のある流派である。その理由は幕末に多くの名人を輩出したことが挙げられる。例えば幕末維新志士 坂本龍馬、江戶無血開城の立役者山岡鐵舟、さらに幕末最強の剣士集団である新撰組の中にも多数見られる。より
日本武道史において「柳生新陰流」は極めて少数の「将軍の剣」と呼ばれる剣術流派であり、それは日本武道史上の地位において、徳川家康公自ら試みたことによって歴代江戸幕府将軍の兵法指南になっただけでなく、さらに柳生石舟斎宗厳によって確立した「無刀取り」と「活人剣」
激動の幕末、「新選組局長」近藤勇と「鬼の副長」土方歳三らが多摩地域にのみ伝わっていた剣術「天然理心流」を歴史の舞台に躍進させた。そして天然理心流門人の核となる人物達は新選組として幕末最強の剣客集団へと成り上がっていった。
華道家大谷美香氏は、1968年生まれ。聖心女子大学在学中に草月流に入門し、生け花歴は、今年で34年になる。大学卒業後に女性誌の編集者を経て結婚。2児出産後にフリーランスとなり、スタイリスト、Webプランナーとして、広告、出版分野において活躍。イベント、広告
《 制作雑記 》2020 年が明けてから徐々に COVID-19 による社会情勢が急展開する。未知のウィルスに世界が揺れる中、僕の生活はというと、2020 年の夏からは COVID-19 どころではなくなっていた。世間と隔離された病室でコロナよりも致死率の
出雲松平家七代藩主治郷(はるさと)は、江戸後期の大名茶人として傑出した茶人です。出雲松平家は、家康の二男越前候秀康(二代将軍秀忠の兄)の三男である直政が、寛永15年(1638)信州松本から出雲国18万6千石に移封されてから、親藩として明治維新まで西国防備の
最初に芸術を志したのも、「源氏物語」を絵巻にするためでした。また「源氏物語」が愛読書で、常に読み返して傍にありましたので、自然と截金ガラスで源氏物語五十四帖各帖を立体作品にすることがライフワークになりました。「源氏物語」が紡がれた時代に隆盛した截金は、王朝
わたしは、水の都松江で生まれ育ち暮らしている、茶道が大好きな人間です。不昧流茶道のお稽古を始めてから40年になります。師範の免状を頂いてからは25年が経ちました。地元発祥の流派である不昧流を長く続けることができたのは、優しくて尊敬する恩師に巡り合えたからだ
「忍者」は長年に渡り日本史文化における難解を極めた神秘的記号として君臨していた。その背後では社会的規約に絡みつつ、日本政治や軍事、文化領域への数百年に及ぶ影響を与えた。忍者研究の権威山田雄司教授によると、忍者という仕事は江戸時代の終焉と共になくなったため、
我々はブドウ品種Mauzacの起源はフランス南西部のタルヌ=エ=ガロンヌ県(Tarn et Garonne)にあるMeauzacという都市に起源があることを確認済みです(デヴィッド・カプデポン氏談)。このブドウ品種はその後ガイヤック(Gaillac)に広ま
写実絵画のテーゼは、「現実を客観的に見て、ありのままに写すこと」といわれていますが、そこに新たな展開は望めず、自ら膠着状態に陥っているかのようです。それは例えば実在する林檎は誰が見ても同じ色や形であるというような、暗黙の了解の上に成り立つものですが、果たし
省胎七宝の工芸作家─ 松本三千子(Michiko Matsumoto)1967年に松江で生まれ、1996年に省胎七宝に一目惚れし、同年に増永陽氏から学び、1999年日本伝統工芸展に初出品初入選した。2005年に日本工芸会の正会員に認定された。