特輯・Opinions

松江相撲振興の立役者── 島根県議・河内大輔氏

松江市 2026/03/21 16:28
島根県議会議員の河内大輔氏
島根県議会議員の河内大輔氏
島根県議
河内大輔氏

長年にわたり子育て支援や相撲の振興に注力してきた島根県議会議員の河内大輔(かわうち・だいすけ)氏(43)=松江市相撲連盟会長=が、伝統文化の継承に奔走している。アマチュア相撲選手だった父の影響もあり、議員当選後に同連盟会長に就任。8月の「松江水郷祭」と「松江地区ちびっ子相撲大会」を連動させるほか、2030年に島根県で開催される国民スポーツ大会に向け選手強化計画を積極的に進めている。

 
内神社(高野宮)に伝わる安政五年の大相撲番付表内神社(高野宮)に伝わる安政五年の大相撲番付表
 

河内氏は取材に対し、「松江の相撲文化は歴史が深い。松江藩第7代藩主・松平治郷(不昧公)が相撲史上最強とされる雷電為右衛門を『御抱え力士』としたことからも、古くから相撲が重視されていたことがわかる」と語る。

一方、近年は相撲人口の減少に伴い、神社や学校の土俵も減少。現在、松江市内に残る土俵はわずか数面となっている。こうした現状を受け、河内氏は会長就任後、子供たちが相撲の魅力に直接触れる機会として「ちびっ子相撲大会」の開催を推進してきた。

 
河内大輔氏(左4)、隠岐出身の元関脇・隠岐の海(君ヶ濱親方)(左3)とともに子ども相撲の表彰式に出席
河内大輔氏(左4)、隠岐出身の元関脇・隠岐の海(君ヶ濱親方)(左3)とともに子ども相撲の表彰式に出席
 

松江の相撲の歴史的背景を伝えるべく、河内氏は取材班を市内の数少ない神社土俵である「内神社(高野宮)」へと案内した。同神社は、歴代出雲国主(堀尾、京極、松平各氏)から崇敬されてきた「松江藩御祈願四大社」の一つ。河内氏は、極めて高い格式を誇る神社であると解説した。現在も毎年10月17日の例大祭に合わせ、「高野宮相撲大会」が盛大に開催されている。

 
内神社(高野宮)の家原孝史宮司(左)と島根県議の河内大輔氏内神社(高野宮)の家原孝史宮司(左)と島根県議の河内大輔氏
 

また、河内氏は隠岐地方に伝わる「古典相撲」の重要性についても言及した。古典相撲は通常、午後から翌朝にかけて夜通し行われるのが特徴。さらに、一度勝った者が次の試合では相手に勝ちを譲る仕組みから「人情相撲」とも呼ばれる独特の文化を解説した。

「相撲の振興を図ると同時に、島根の重要な観光資源へと育てたい。ぜひ島根を訪れ、相撲の歴史と文化に触れてほしい」と河内氏。2030年の舞台に向け、地元の相撲勢が躍進することに大きな期待を寄せている。

TOP