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島根県最年少議員 中村絢氏:境港を島根県の世界の玄関口へ

松江市 2024/03/29 11:12
30歳で島根県議員に当選された中村絢氏
30歳で島根県議員に当選された中村絢氏
島根県最年少議員
中村絢

2023年4月、最高票数を獲得し当選した島根県最年少議員中村絢氏は松江市美保関町出身で元国会議員秘書という経歴を持つ政界のルーキーである。まだ就任10ヶ月にも関わらず、鳥取・島根両県で管理する境港での事業を精力的に推進し、国際観光クルーズ船の受け入れ態勢を強化し、境港を世界の玄関口としてまた一歩前進させた。

 
中村絢氏は2023年選挙区内で最大票を獲得し島根県議員となった中村絢氏は2023年選挙区内で最高票数を獲得し島根県議員となった
 

中村氏は取材に応じ、「就任10ヶ月しか経っていないので、大きな成果はまだありませんが、これまで議会においては境港への国際観光クルーズ船の寄港を推進する中で、クルーズ関連予算として、例年にない大きな予算をつけることができました。現在は提案内容の強化と共に予算のさらなる拡充を要求しています。この観光クルーズには富裕層の欧米人観光客が多いことから、欧米人観光客のニーズ調査や受け入れ態勢での不足部分についても対策を検討中です。 たとえば、観光バス等の交通リンクを図ることで観光客がクルーズ船から降りた後、観光地に直接接続できるようになり、観光客の皆さまには観光やショッピングを楽しんでいただけ、地域経済も潤います。 このように当たり前に思えても現状ではできていないことがたくさんあります。現在、これらの点について解決策を探しています。」と語った。

 
境港を島根県の国際ゲートとするのが中村絢氏の主な目標境港を島根県の世界の玄関口とするのが中村絢氏の主な目標
 

境港のプロジェクトに加えて、中村絢氏は日本海に面する美保関町出身の経歴から、漁業の振興も重視している。中村氏は「私は生まれてからずっと港町で育ってきたので、地元の水産業や漁業の現状をよく知っています。私が県議会議員になってから、水産業や漁業振興についてほとんど注目されていないことに気づきました。人口減少に伴い担い手も減少し、このままでは水産業や、ひいては私が育ってきたような漁村も消滅してしまいます。だからこそ私はこの分野における政策の重要性を特に意識しています。 今後は、アワビやウニの陸上養殖を推進し、省力化・省人化を図ることで担い手不足をカバーし、水産業の生産基盤を安定化させ、さらに強化できればと考えています。」と話した。

 
中村絢氏が当地の水産業と漁業をとても重視するのは美保関出身の背景にある中村絢氏が当地の水産業と漁業をとても重視するのは美保関出身の背景にある
 

一方、島根県は現在、人口が全国で下から2番目の県であることから、中村氏は若者の視点で島根県の観光誘致・促進に取り組み、地域内における関係人口の創出を図りたいと考えている。彼は島根県が日本文化と神話の発祥の地であり、多くの古代の歴史、文化、伝説が残っていると感じている。今後、境港観光クルーズ船と連携し、欧米からの観光客が島根県に流入する機会を増やし、伝説や神話を通じて日本文化の起源を説明するありのままながらもディープな観光ルートを構築できれば、島根県の観光産業の活性化と関係人口の創出に大いに効果が期待できる。

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