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小規模で最上級の醸造に専念する 創業141年──「金光酒造」

広島県 2021/12/01 10:58
金光酒造五代目蔵元金光秀起氏 (本人提供)
金光酒造五代目蔵元金光秀起氏 (本人提供)
賀茂金秀、桜吹雪
金光酒造

東広島市は古くから酒造の聖地として有名でした、この地域には灘や伏見に並ぶ酒の都として名高い「西條」、さらには吟醸酒の発祥地である「安芸津」もあります。その流れは今なお受け継がれています、創業1880年「金光酒造」は手づくりの爽やかな日本酒をつくることで知られ、酒造そのものの改善や土の改良、無農薬栽培の方面で研究を続けていて、醸造に適した酒米の栽培、小規模で量より質の最上級の日本酒を醸造することに専念している。

 
明治13年に創業し141年の歴史を持つ金光酒造。明治13年に創業し141年の歴史を持つ金光酒造
 

創業からすでに141年の歴史がある金光酒造は、現在五代目蔵元である金光秀起氏が杜氏を務めています。独学で醸造技術を学び家族の醸造事業を営んできた金光秀起氏は「広島杜氏組合名誉賞」を受賞しました。自らの醸造スタイルについて金光秀起氏は「日本酒にあるべき『新鮮な果実様の香り、そして味わいのみずみずしさ』を具現化する為、製造から貯蔵まで低温で管理する設備を完備し、搾りたての美味しさをお客様へ提供できるようにしている」。

 
 
金光酒造は小規模で最高級の日本酒を醸造することに力を入れていて、手造りの爽やかなお酒をつくることで知られています。金光酒造は小規模で最高級の日本酒を醸造することに力を入れていて、手造りの爽やかなお酒をつくることで知られています
 

醸造スタイルの追求のほかに、金光秀起氏の醸造品質へのこだわりは酒米の選択と苗の植え方にも体現されています。金光秀起氏は「現在醸造所で使用している酒米は雄町、千本錦、八反錦と山田錦等に分かれています、これらの酒米の約80%が広島産です。」酒米の選択について金光秀起氏はさらに次のように語りました。「千本錦は山田錦と広島の中生新千本とをかけ合わせた広島県オリジナルの酒造好適米であり、タンパク質の含有量は山田錦より少ない為、アミノ酸度が低くなり、すっきりとした味わいになることから大吟醸酒を醸す のに適している。八反錦も広島酒米の代名詞であります。それを使ったお酒は端麗で小味のきいた切れのよいお酒に仕上がります。」

 
 
金光酒造は自社製の優良な酒米の生産を増やす展望を抱いている。金光酒造は自社製の優良な酒米の生産を増やす展望を抱いている
 

もう一方で、地元の酒米のほかに、金光酒造では岡山県産の酒米を約20%使用しています。金光秀起は「『雄町』の持つ豊かで複雑な味わいは現存する酒米の中では最古の歴史を持ちます、私達が岡山赤磐から特別に最高品質の雄町を選ぶのは、酒の品質に十分に左右する『麹米』に使うためです。」今のところ自社で栽培するには限界があります、しかし依然として品質を追求するために金光秀起氏はこう語ります、「今まで通り年々自社栽培の酒米を増やすという目標に邁進して将来的には自社栽培で優良な酒米を自給自足できるような展望を抱いています。」
 

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