特別展「源氏物語 王朝のかがやき」、本日京博開幕 現存「定家本」5帖の史上初一堂展示も(11/3〜15限定)
『源氏物語』の文化的影響に迫る特別展「源氏物語 王朝のかがやき」が、京都国立博物館(京都市東山区)と東京国立博物館(東京都台東区)で順次開催される。同テーマの特別展を約50年ぶりに開く京博と、初の試みとなる東博が連携し、絵画や工芸品、歴代の写本が一堂に集められる。鎌倉時代の歌人・藤原定家が監督して書写させた現存5帖の「定家本」も史上初めて揃って公開され、同作が日本文化に与えた深遠な影響をたどる。京都会場では本日6日、開幕した。
源氏物語(定家本) 若紫 鎌倉時代・13世紀 (通期展示) 画像提供:八木書店
同展の焦点となるのが、現存が確認されているわずか5帖(『若紫』『花散里』『行幸』『柏木』『早蕨』)の「定家本」だ。この5帖は京都会場で11月3日から15日までの2週間限定で一堂に展示される。会場ではまた、現代の活字本の主な底本となっている「大島本」をはじめとする青表紙本系統の写本もあわせて展示され、古典テキストの伝承と変遷をたどる文献学的な視点を提供する。

紫式部像 土佐光起筆 江戸時代・17世紀 滋賀・石山寺蔵 (前期展示)
『源氏物語』は、平安時代中期の女房・紫式部によって著された作品である。全54帖からなり、主人公・光源氏を軸に、当時の宮廷社会の様相や複雑な人間心理を描き出している。手写により流伝した時代背景から、多様な写本系統が生み出されただけでなく、その世界観は後世の絵画や工芸、芸能や大衆文化などへも幅広く継承された。
源氏物語図扇面貼交屛風(左隻) 室町時代・16世紀 広島・浄土寺蔵 (前期展示)
京都会場の会期は11月29日まで。月曜休館(10月12日、11月23日の祝日は開館し、10月13日、11月24日に休館)。会場は京都国立博物館 平成知新館。観覧料は一般2200円、大学生1200円、高校生700円ほか。東京会場は2027年1月19日から3月14日まで東京国立博物館 平成館で開催予定。詳しくは公式サイト(https://www.genjiten.jp)へ。